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​時間SFと平行宇宙

課題:タイムパラドックスを克服するには
担当:宮川泰樹

タイムパラドックスを克服するにはパラレルワールドの作成が最も良い解決方法であると私は思う。その手法を用いた映画の代表の一つにスティーブン・スピルバーク監督のバックトゥザフューチャーがある。3シリーズあり、それぞれにタイムパラドックスが生じているが、中でも物語の中核がタイムパラドックスの第2部作では、ブラウン博士が開発したデロリアンという車型のタイムマシーンが悪党ビフに奪われ、悪用されたことによって主人公マーティー達のいた世界とは何かが違う時代になってしまう。同じ1985年、同じヒルバレーだが、人々の自分に対する扱いや取り巻く環境が大きく変わっていることに気づいたマーティーは自分のもといた1985年とは別の1985年になってしまったことを理解し、元の1985年に戻すべく奔走する。この別の1985年がパラレルワールドとしての扱いだと私は考える。タイムパラドックスは難解に捉えられることがしばしばだが、この映画は3部作ともわかりやすく説明がなされていて、物語を楽しみつつも時間概念をとらえることができる。動揺するマーティーに対してブラウン博士が行うパラレルワールドの説明は視聴者に対しての説明でもあろう。

 パラレルワールドの存在により、現実が二つ以上存在することになれば、物語の矛盾を上手く説明できるだけでなくストーリーの幅も広げることができ、より魅力的で深い物語にすることができると思う。

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