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​深田瑠香のまとめ

 人工知能の知的能力が全人類の知的能力の総和より大きくなること、またはその時点を表す言葉がシンギュラリティである。そしてこのシンギュラリティが起きる時期に関してアメリカの未来学者レイ・カーツワイルが提唱しているのが2045年なのである。

仮にシンギュラリティが起こったとしてわたしたちにとって重要なのは、人工知能が人間を越した場合、超知能ができたときにわたしたちはどうなるかということである。人間は人工知能を使いこなすことができるのか、それとも彼ら人工知能によって滅ぼされてしまうのか。食物連鎖的に考えればわたしたち人間より遥かに知能を有する生物が存在したとして彼らが人間の下に従属するということはまず考えられないであろう。

 来るべきシンギュラリティについてさまざまなフィクション作品が生まれてきたが、それはつまりこの問題自体がわたしたちの想像意欲を掻き立て、心を躍らせるものであるからこそである。フィクションだと嘲笑していた時代も終わり、この問題がノンフィクションになる日も近いのかと思うと不安とともに確かに少しわくわくしてしまう自分がいる。

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